オレンジ
そう言われてる時点で、しょーへーがあたしのことをなんにも思ってないってわかるはずなのに。
あたしの気持ちは、半々。
しょーへーのあたしに対する気持ちを実感して悲しい反面、
しょーへーにがんばれよって言われて、がんばろうって気持ち。
白か黒にわかれれば、とても簡単なのに。
灰色なんて微妙な色にはならずに、あたしの心もこんなに悩むことはなくなるのに。
ひとって、複雑。
YESかNOか半分か。
あたしは迷わず半分を答えるタイプだろう。
名残惜しく、しょーへーからはなれて伸びをした。
そういえば、頼まれていたことがあったんだ。
「着替えてくるねっ。んで、スーパー行こ」
「はぁ~?スーパー?」
しょーへーは思いっきり嫌そうな顔をした。