オレンジ


でもこんな女子の態度も、しょーへーが鈍感でばかで曖昧だから悪いんだから!!


「なに…」


「べつに」



あたしはしょーへーをにらみつけてしまっていた。

しょーへーから視線をそらして軽くため息をつく。


ほんとう、嫌な女。

あたしって…。



「もしかしてヤキモチ?」


「はぁっ!?」


あたしは思いっきりしょーへーを振りかえった。


ほんとう、ばかすぎ。

もやもやが外に出てしまう。



「ヤキモチじゃないし。自惚れずぎっ」


「自惚れてなんか、ねえっ」



あんなこと言われて、あんな微妙な関係になって。

話さないとか言ってるやつに。


どうしてこんなこと言われなきゃいけないの。



「さっきだって、クラスメイトさんにおっぱい押し付けられてさ。鼻の下伸びてたよっ」


「おっ…。伸びてねえっ」


「……ってゆーか。なんの用?」


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