初カレ
「はいはいストーップ」



そんな険悪なあたしたちの雰囲気に割って入ってくる声がした。



「春海くんっ!!!!」



振り返ると先輩がいた。



「寄ってたかって弱いものイジメ?」

「イジメてなんか…」

「この子が生意気だから」

「そう?どうみてもイジメてるようにしかみえないんだけど」

「そんなわけないじゃん」

「そ、そうだよ!」

「春海くん、何であんな子に構うわけ?」



先輩を前に3人はうろたえ始めた。



「ギャーギャーうっせーな!!!!」



先輩がそう怒鳴ると、3人は黙った。



「俺は、夏帆ちゃんがよくて構ってんの!別に夏帆ちゃんから何かしたとかねーから」

「でも…」

「でもじゃねーよ!わかったなら消えろ」



先輩の顔を見て、3人は慌てて走って行ってしまった。
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