初カレ
渚は一緒に帰るときはちゃんと家まで送ってくれて、バイバイのキスをしてくれる。
それはほっぺだったり、唇だったりいろいろ。
最初は緊張しっぱなしだったあたしも、少しは慣れてきた。
手を繋いで、キスをして。それだけで幸せだったりした。
汐里が言っていた『大人のキス』のことなんてすっかり忘れていた。
だってあたしにはまだまだ先のことで、今のところ縁がないと思っていたからだ。
「夏帆、まだ時間大丈夫?」
「うん!何で?」
渚と敬語なしで話すのも自然になった。
「海、行かない?」
「うん!」
渚に言われて、学校近くの渚がいつもサーフィンをしている海の浜に降りた。
もうすぐ日も暮れる時間。
夕焼けのオレンジ色が、夜の闇と溶け合っていた。
渚が砂浜に腰を下ろしたから、あたしも隣に座った。
「波の音聞くと、やっぱり落ち着く」
渚はそういって、水平線の方を眺めていた。
あたしはそんな渚の横顔を見つめた。
渚の顔がオレンジ色に染まって、キレイ。
(まつげ、長いなぁ~。……横顔だけでもかっこいい)
なんて考えていると、渚と目があってしまった。
「見とれてた?」
冗談っぽく渚が言う。
「…うん、見とれてた」
正直にあたしは答えた。
というか、渚に見つめられると嘘なんてつけない。
それはほっぺだったり、唇だったりいろいろ。
最初は緊張しっぱなしだったあたしも、少しは慣れてきた。
手を繋いで、キスをして。それだけで幸せだったりした。
汐里が言っていた『大人のキス』のことなんてすっかり忘れていた。
だってあたしにはまだまだ先のことで、今のところ縁がないと思っていたからだ。
「夏帆、まだ時間大丈夫?」
「うん!何で?」
渚と敬語なしで話すのも自然になった。
「海、行かない?」
「うん!」
渚に言われて、学校近くの渚がいつもサーフィンをしている海の浜に降りた。
もうすぐ日も暮れる時間。
夕焼けのオレンジ色が、夜の闇と溶け合っていた。
渚が砂浜に腰を下ろしたから、あたしも隣に座った。
「波の音聞くと、やっぱり落ち着く」
渚はそういって、水平線の方を眺めていた。
あたしはそんな渚の横顔を見つめた。
渚の顔がオレンジ色に染まって、キレイ。
(まつげ、長いなぁ~。……横顔だけでもかっこいい)
なんて考えていると、渚と目があってしまった。
「見とれてた?」
冗談っぽく渚が言う。
「…うん、見とれてた」
正直にあたしは答えた。
というか、渚に見つめられると嘘なんてつけない。