初カレ
ははっと渚は笑った。
それであたしは自分が恥ずかしいことをサラッと言っていたことに気づいた。



「あのっ…!今のナシっていうか…!!!!本心で嘘じゃないんだけど…」



と慌てて言った。



「ありがと」



優しい目で渚はあたしを見つめた。



ドキンと心臓が音を立てる。
何と返していいのかわからなくて、あたしは黙る。
そして渚の顔が近づいてきて、あたしたちはキスをした。



ゆっくり唇が離れていく。
ドキドキは治まるどころか増していた。
そしてすぐにまた渚はあたしに唇を重ねる。


それはいつもと違った。
渚に唇を開けられると、舌が絡まってきた。
ドキドキしすぎて意識が遠くなりそうだ。
あたしは必死に渚についていくだけだった。


渚は頭をポンポンと叩くと、また優しく笑った。
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