初カレ
「岬さん、惜しかったね!」
南条くんが柚夏に話しかけた。
「全然打てなかったよー」
2人もいつの間にか仲良くなっていた。
「お疲れ!次も頑張れよ」
あたしにそう声をかけてきてくれたのは、波崎くんだった。
「ありがと。次ももちろん勝つよ」
きっと、あたしの学年の女の子だったら波崎くんにこんな風に話しかけられたらうれしくてうれしくてたまらないはず。
もちろん、頑張ってって言われたらうれしくないわけじゃない。
だけど、あたしは渚に頑張れって言ってもらえるほうが、うれしい。
…贅沢なのかな。
「意外と夏帆って顔に出るんだね」
あたしと波崎くんの様子を見ていた汐里にそう言われた。
「うそ⁉そんなに?」
「たぶん波崎は気づいてないよ」
「よかったぁ…」
「先輩に応援しに来てって言えばいいじゃん」
「何か言いづらくて…」
「クラスマッチの話あんまりしないって言ってたもんね」
汐里はそう言ってあたしに水を渡してくれた。
南条くんが柚夏に話しかけた。
「全然打てなかったよー」
2人もいつの間にか仲良くなっていた。
「お疲れ!次も頑張れよ」
あたしにそう声をかけてきてくれたのは、波崎くんだった。
「ありがと。次ももちろん勝つよ」
きっと、あたしの学年の女の子だったら波崎くんにこんな風に話しかけられたらうれしくてうれしくてたまらないはず。
もちろん、頑張ってって言われたらうれしくないわけじゃない。
だけど、あたしは渚に頑張れって言ってもらえるほうが、うれしい。
…贅沢なのかな。
「意外と夏帆って顔に出るんだね」
あたしと波崎くんの様子を見ていた汐里にそう言われた。
「うそ⁉そんなに?」
「たぶん波崎は気づいてないよ」
「よかったぁ…」
「先輩に応援しに来てって言えばいいじゃん」
「何か言いづらくて…」
「クラスマッチの話あんまりしないって言ってたもんね」
汐里はそう言ってあたしに水を渡してくれた。