初カレ
パーンと先生が鉄砲を打つと、瑠海たちはあっという間にトップに躍り出た。
そのまま柚夏たちにタスキを渡す。
柚夏たちも一生懸命走る。だけど後ろに抜かれてしまった。
しかし、南条くんが上手く柚夏をリードして、他のペアに抜かれることはなかった。
二位のまま汐里たちにタスキを渡す。
「凌たちはたぶん抜くだろ」
そう言うと波崎くんはあたしと自分の足首の紐をギュッと結んだ。
「ぎゃー!汐里ーっ‼」
興奮して瑠海が叫ぶ。
「ほらな」
「ほんとだ…」
「俺らもやってろーぜ」
そう言って波崎くんはあたしの手を取って、スタート地点まで向かった。
「凌ーっ‼あとちょっとだぜー!」
波崎くんが大きな声でそう言うと、トラックの回りを囲んでいた女子が黄色い声を上げた。
改めて、とんでもない人とあたしはこれから体を寄せ合って二人三脚をするんだなと思うと変に緊張してしまう。
それに気付いたのか波崎くんはあたしの腰にそっと手を当ててくれた。
その手があったかくて、緊張が溶けていった。
そのまま柚夏たちにタスキを渡す。
柚夏たちも一生懸命走る。だけど後ろに抜かれてしまった。
しかし、南条くんが上手く柚夏をリードして、他のペアに抜かれることはなかった。
二位のまま汐里たちにタスキを渡す。
「凌たちはたぶん抜くだろ」
そう言うと波崎くんはあたしと自分の足首の紐をギュッと結んだ。
「ぎゃー!汐里ーっ‼」
興奮して瑠海が叫ぶ。
「ほらな」
「ほんとだ…」
「俺らもやってろーぜ」
そう言って波崎くんはあたしの手を取って、スタート地点まで向かった。
「凌ーっ‼あとちょっとだぜー!」
波崎くんが大きな声でそう言うと、トラックの回りを囲んでいた女子が黄色い声を上げた。
改めて、とんでもない人とあたしはこれから体を寄せ合って二人三脚をするんだなと思うと変に緊張してしまう。
それに気付いたのか波崎くんはあたしの腰にそっと手を当ててくれた。
その手があったかくて、緊張が溶けていった。