今日も、明日も、明後日も
ダイヤモンド
彼は、これを届けにきたんだ。
真実はわからない。彼の本心もわからない。だから聞かなきゃ、あなたに直接。
まだ近くにいるはずっ……。
走ることに慣れていない身体は、少しの距離で息をあげる。けど今を逃したら、きっと彼とは本当に最後になってしまうから。
「……っ、」
家から走り続け呼吸が苦しくなりだした頃、その後ろ姿を見つけた。あの日と同じ、大きな背中。