今日も、明日も、明後日も
いた、
「っ……伊織さん!!」
「……!」
公園前の細い道路でいきなり呼んだ声に、その足はビクッと立ち止まる。
「やっと……追いついた、っ……」
はぁ、と息を切らす私に伊織さんは背中を向けたまま。
「あの……この、手紙……」
「俺さ、鈴ちゃんに嘘ついてたことが3つあるの」
「嘘……?」
呟かれたのは、その一言。
「一つめは、前に『千鶴子さんから一度だけ鈴ちゃんの話を聞いたことがある』って言ったこと」
「え?」
「本当は、何度も鈴ちゃんのこと聞いてた」