今日も、明日も、明後日も



仏壇へお線香をあげ、スーツから部屋着へ着替えた私は財布片手に玄関へと向かう。



晩ごはんの支度面倒臭いし、今日はコンビニでいいや……。


少しは自炊をしなければ、そう思いながらもやはり残業のあった日は作る気にはなれず、家の徒歩圏内にあるコンビニを思い浮かべ、ガラッとドアを開けた。



「あ!」

「……え?」



すると家の前にいたのは、先程プロポーズをしてきたスーツ姿の男性。



「よかった!家にいたんだー!静かだからてっきりまだ帰宅してないのかと……」



こちらを見て安心したように駆け寄ってきたその人に、私は話を遮るようにピシャ!!と勢いよくドアを閉めた。


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