年下の彼は、生意気くん!


──…ドキッ。


いやいや、ドキッて何よ?

いつものメールじゃん。


『五時をお知らせします』

「あっ」

私の壁に飾ってある時計は、一時間ごとに知らせてくれる。

バイト、六時からだから支度しなきゃ。


南原のメールに返信をしないで、支度を始めた。




上着も羽織って、もう行けますってときに……南原から貰ったネックレスが目に入った。


……せっかくだし、着けて行こうかな。


鏡の前に立って、ネックレスを着けた。

桜色が光に反射して、キラキラと光っている。


やっぱり、可愛い。





って、眺めてる場合じゃないや!

私のバイト先は、何故か三十分前には行かなきゃいけないんだ。

正直、めんどくさいルール。




< 17 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop