年下の彼は、生意気くん!
──…ドキッ。
いやいや、ドキッて何よ?
いつものメールじゃん。
『五時をお知らせします』
「あっ」
私の壁に飾ってある時計は、一時間ごとに知らせてくれる。
バイト、六時からだから支度しなきゃ。
南原のメールに返信をしないで、支度を始めた。
上着も羽織って、もう行けますってときに……南原から貰ったネックレスが目に入った。
……せっかくだし、着けて行こうかな。
鏡の前に立って、ネックレスを着けた。
桜色が光に反射して、キラキラと光っている。
やっぱり、可愛い。
って、眺めてる場合じゃないや!
私のバイト先は、何故か三十分前には行かなきゃいけないんだ。
正直、めんどくさいルール。