龍桜唄ーRyuoukaー
プロローグ
神と偽る悪鬼は怪しげな微笑(え)み浮かべ
悪鬼と偽る神は真(まこと)の刃向ける。
この世は、何を信じて
何を疑えば良いのだろう。
疑うことが間違いなのか、
それとも信じることが間違いなのか。
信じることも疑うことも、
何ひとつしてはいけないのだろうか……
はじめに記しておくが、
これは僕の記録であり僕の生きた証だ。
ずっと繰り返されてきた悪夢を、
僕で終わらせるため、
ずっと繰り返されてきた悪夢を
再び蘇らせないための、ただの記録だ。