すきだよ。



―次の日。

私は、朝からそわそわしまくっていた。


昨日告白することを決意したとはいえ、正直、どうやって告白するのかは考えていなかった。

と、とりあえず、おおお落ち着こう。
リビングの椅子に座って、コーヒーに砂糖を入れる。

と、
「…あのー、それ砂糖じゃなくて塩ですけど~。」
姉に突っ込まれる。

え!? …ヤバい。なんかすごくベタな少女漫画のどじっ子みたい。

「…」
「そんなに緊張しなくても。自分の気持ちを素直に伝えられればいいんだから。」

お姉ちゃんがやさしくほほえむ。
すこし、肩の力が抜けた気がした。

「ありがとう。」
私も微笑みを返す。

…それにしても、なんでお姉ちゃんはこんなに恋に詳しいんだろう。

それを聞こうと思ったら、
「あ、芽衣、時間そろそろじゃない?」

「ほんとだ。じゃあ、いってきます!!」

また急に胃から緊張がかけ上がってくる。

よし。頑張るぞ!!


お姉ちゃんの恋バナはまた今度聞こう。









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