すきだよ。




屋上の扉が開き、蓮だと思って振り替えると。



そこには、さっきまで話題にあがっていた瀬川さんが立っていた。


私はびっくり、そして動揺した。


彼女は私がここにいることを知っていたようで、屋上に出ると、真っ先に私のところにきた。


「中原さん。
今、ちょっといいかな?」

…?
私に用事?

「いいけど…」


元々そこまで一緒に話したこともないし、何があるのか予測できない。


瀬川さんは深呼吸を一回して、意を決したような瞳で私をみた。








ドキドキドキドキドキドキ─



心臓が急に煩くなる。




























「…私、戸川君のことが好きなの。」


< 23 / 61 >

この作品をシェア

pagetop