すきだよ。
保健室につくと、保健の先生はいないらしく、美野と二人きりの状況になった。
なんだか妙に、落ち着かない。
「…お前が体調悪いっていうのは、龍たちから聞いたんだよ。」
美野が話しだした。
まあ、見た感じ、そんな様子には見えなかったから安心したけどな。
そう言って美野は少し笑った。
「でも、もしもってこともあるから、一応気にはしてた。
そうしたら、あいつらがわざとお前が乗ってる机にぶつかろうとしてて…」
あいつら、か…
わたしにいちいち突っかかってくる奴ら。
そういえば、学級委員を決める時も、美野に助けてもらったな…
普段あんなに俺様なのに…
今日の美野は
「マジで焦った。」
すごく優しい…
「…そっか。
この前のこと、ごめん。」
こんなに心配してもらって。
なのに、あの態度はほんとにひどい。
しかも、美野を避けようとしてたなんて、本当に最低だ。
「…なあ、なんで俺が、学級委員決めるときお前のこと助けたと思う??」
急に美野が聞いてきた。