すきだよ。
家に帰ると、姉の亜衣がリビングにいた。
「おお~、芽衣、お帰り~!!」
「…ただいま。」
今日は、いつもよりテンションが高いらしい。
いつもならノリにのるが、今日はどうしてもさっきの青木の言葉が気になってそれどころじゃなかった。
「はぁ~。」
思わずため息が出てしまう。
「どうしたの~?」
私の姉は、妙に勘が鋭い。ニヤニヤと笑顔を浮かべながら聞いてくる。
こういう時の姉は面倒だ。
思わず目をそらす。
「別になんでもないし。」
「うわ、芽衣うそついてる。わっかりやすぅ~!!」
(うわ、うざい。このからみ方、いらっとくるわぁー。)
私がムッとしていると、
「…ねぇ。ホントに大丈夫な訳?
最近の芽衣、なんか気分の浮き沈み激しいし、お母さんも心配してるんだよ?」
急に真剣な声で言った。
…え?