愛してる

アイス

俺が仕方なく玄関で待っていると



「愛瑠ー!!」



と叫びながらくる海斗と


俺を見ると顔が微かに赤くなっている香織ちゃん。



そして…

俺を見たとたん不機嫌になったアンパンマン。



「なんで愛瑠先輩がいるんですか?」



『居ちゃ悪いのかよ?

俺だって好き好んでアンパンマンなんかと帰りたいなんか思わねぇよ!』



「アンパンマンじゃないつってんでしょ!?」



「愛川さん」



「な…なに?香織ちゃん」



「先輩にその口の聞き方は…」



「あ…えーっと…香織ちゃんゴメン」



「いいよ。別に」



香織ちゃんスマーイル!!


つーか香織ちゃんに謝る前に俺に謝れっつーの!



「玄関でたまっててもつまんねぇから帰ろ?」



『おう』



しばらく四人でごちゃごちゃ話しながら行くと


アイス屋があった。



「アイス食わね?」



『食う』



「私たちお金ないんですけど…」



必殺上目遣ーい!!


アンパンマンも勉強しろよな


せっかくこんな可愛い子と近くにいるんだから…



「えーそれならそこの優しい愛瑠先輩が買ってくれるよ」


『は?』


海斗が近づき耳元で言う



「や・き・ぷ・り・ん」



コイツ…かなりウザい。
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