危険なオアソビ【甘々小説】
ニコッと優しく笑う、本日2回目の笑顔。
だけど裕介くんは顔を真っ赤にして、あたしから離れると、長身男の胸倉を荒々しく掴んだ。
「オメェ誰なんだよ!勝手に部屋入ってきて邪魔しやがって…!」
「でもこの子、お前とヤりたくねェらしいよ?」
落ち着いた声で答える長身男に、裕介くんは悔しそうに歯ぎしりを立てる。
こんな女遊びの激しい奴は、一人の女をオとすだけにここまで苦労したことがないだろう。
たぶん、今は悔しさと羞恥でいっぱいのはずだ。
「お前ふざけんなよ!」
裕介くんは拳を上げると、長身男に襲いかかる。
だけど簡単に避けると隙をついた裕介くんの頬を右手で殴った。
その反動で裕介くんは壁にぶつかって、倒れこむ。
「女の子、大切しなよ?」
長身男はそう言うと、裕介くんは睨み上げて「覚えてろよ」と一言残し去っていた。