危険なオアソビ【甘々小説】


長身男はあたしをじっと見る。

そこまで見られると恥ずかしいって程に。



彼はあたしに近づいて、顔を近付けた。

あたしの体は勝手に後ろに退いてしまう。

近付けられた顔は綺麗すぎて、緊張が止まらなかったから…。




「お前、名前なんて言うの」

「…由奈…」

「由奈はさ、何であの男とヤりたくねェの?」




急にそんなこと言われて頭を働かそうとするけど、顔が近すぎて上手く喋れない。


あの男としたくないのは…好きでもない奴とはしたくないから。

ただそれだけなのに…




「Hって気持ちいいのに…もったいないね」





その言葉を理解するのに数秒間かかったが、その時は既に、あたしの体は押し倒されていた。


両手はすでに捕まえられて、両足には片足を入れられている。


何も動けず、ただ黙っているあたしの耳元に、




「さっきの御礼は、一回だけで十分だから」



男はそう囁くと、あたしの服に手をかけた。
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