危険なオアソビ【甘々小説】
2 最悪な男
「で……その後に殴ったの?」
「そーだよ。……って、何で笑ってんの?」
目の前で笑いを堪える麻美。
お昼時間、食事中だというのに、口を空けて大笑いをする麻美は下品だ。
そんな彼女を半開きの目でじーと見た。
「元はといえば、麻美がいけないんだからね?変な男ばかり連れて来て…」
「ごめんごめん。けど昨日は楽しかったぁ〜…。宏くんとの相性完璧だったし♪」
宏くんとは、昨日の金髪男。
あれから宏くんと一緒だった麻美はホテルに行き、夜は楽しんだみたい。
前まで麻美、彼氏いたよね?って聞いたら、今は宏くんしか見てないの!だってさ。
恋多き乙女は大変だよね。
「で!?由奈はどうなの!?その"恭平"って人は!」
麻美は期待したような目で見てきたけど、別にあの人とは何にもない、と正直に答えた。