危険なオアソビ【甘々小説】
"恭平"というのは、昨日の長身の男の名前だ。
彼は有名なK大の学生だった。
あんな男でも頭が良いなんて、神様はズルイものだ。
あれからアイツを殴って逃げ切れたものの、制服を見られたために通っている高校がバレた。
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「へぇ。由奈ってN高に通ってるんだ?」
「そうだけど…何?」
「俺、その近くの大学に通ってんの。由奈に会いに行こうかな〜?」
「げっ。あんたと会うつもりは一切、ない!」
「あんた、じゃねぇよ。俺は恭平って名前があんだよ。…今度から名前で呼べよ?」
恭平はそう言ったあと、ふいにあたしのおでこにキスをした。
勝手すぎる男だけど、顔が近付いたあの時はドキッとした自分がいたんだ。
エロで我が儘でどうしようもない男だけど、一応助けてもらった訳だし、御礼を未だに言えてないことに心残りはあった。