危険なオアソビ【甘々小説】
「あっ。由奈ちん」
出会ってしまった。
出会ってしまった。
何故?
何故…!?
「なんでいるの!?」
バイトの帰り道。
道路の工事のため、今日に限って遠回りの道をを選んだら…。
会いたくもない奴に会ってしまった。
すでに遅い時間で、周りは薄暗くて見えにくいが、すぐにアイツはあたしに気付いた。
出来ることなら数秒間前に還って、無防備なあたしを注意したい。
"この道を歩いていくとアイツに会ってしまうぞ"…と。
「ラッキー。由奈ちゃんと会えるとは思わなかった」
そう言って悪戯に笑う恭平を睨み上げた。