危険なオアソビ【甘々小説】
「バッカじゃないの!?」
キスされる寸前に、自分のカバンを顔の前に持っていき、身を守った。
「あと少しだったのに」と恭平は悔しそうに言うが、あたしは聞こえてないフリをする。
「あんたに心配されても嬉しくないわよ!
…てかっ!1番危ないのはアンタだから!」
この男の趣味は女を襲うことかよ!
そうツッコミを入れたかったが、そんな気力もない。
あたしはお別れのあいさつもせずに、溜息だけを残すと、その場から去ろうとした。
だけど…。
「待てよ」
右腕を引っ張られ、強い力によってあたしの体は半回転した。