危険なオアソビ【甘々小説】
個室から出ると、近くのトイレまで真っ先に走り、駆け込んだ。
「何考えてんのよ…」
トイレの鏡の前で、長い溜息をつく。
こんなにも情けない思いするなら、来なかったら良かった。
男は本当に変なやつばかりだ…。
男はみんな、同じ?
良い理想ばかり持つ、あたしが悪いのかな?
男に期待持ちすぎ?
だけどさ?
やっぱりあたしと同じくらい愛してくれる人が欲しい。
ただそれだけ。
それだけなのに…。
「よし!帰ろ…!」
今日は期待できる出会いはなかった。
鏡に映った自分の顔を見つめて両手で頬を叩くと、
荷物を取りに行くためにあたしは個室に戻った。