Meaning of Kiss
どこか驚いたように、じっと芹南を見つめる玲生。
「頭、真っ白になるし…熱いし、…恥ずかしいし」
言葉を紡ぐ度、語尾が消えていって。
それでも、伝えられた。
「だから、嫌とか嫌いとかじゃなくて…ね?
上手く言えない、けど…」
「…なんだ」
「へ?」
「そんな事で良かったー…」
「は?!」
ぐったりと、胡座をかいた体制のまま項垂れる玲生。
「あ、あたしの悩みは"そんな事"じゃっ…」
「愛してる」