Meaning of Kiss



どこか驚いたように、じっと芹南を見つめる玲生。


「頭、真っ白になるし…熱いし、…恥ずかしいし」


言葉を紡ぐ度、語尾が消えていって。

それでも、伝えられた。


「だから、嫌とか嫌いとかじゃなくて…ね?

上手く言えない、けど…」

「…なんだ」

「へ?」

「そんな事で良かったー…」

「は?!」


ぐったりと、胡座をかいた体制のまま項垂れる玲生。

「あ、あたしの悩みは"そんな事"じゃっ…」

「愛してる」



< 20 / 102 >

この作品をシェア

pagetop