Meaning of Kiss



「あんたね、ばかじゃないの?

何でただのセフレのあたしが実家に帰るのに着いて行くのよ」

「紹介したいんだ」

「キャバ嬢のセフレだって?」

「俺の好きな人だって。

ホストやって出会った子だけど、ちゃんと好きだって」

「…は、え…?」


間抜けな声を出してしまったあたしを他所に、
凌はあたしの手からカップを奪ってテーブルに置く。


「ずっと好きだった、梨緒」


真摯な瞳で真っ直ぐ見つめられたら、もう逸らせなくて。


「キャバやめて、俺とちゃんと付き合って。

んで、着いて来て、いずれ結婚して欲しい」



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