Meaning of Kiss



そう言った駿は、
黒いワンボックスの助手席のドアを開けた。


「ありがとうっ」


座り慣れた駿の助手席。

昔は、…今でも、あたしよりどんどん大人になっていく駿が羨ましくて、
寂しかった。

あたしは17歳。

駿は23歳。

少しでも駿に釣り合う様に、大人っぽく見えるように、
メイクも服も頑張ってる。


「今日も勉強頑張ってきたかー?」

「うん」

「お、いい子いい子」



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