Meaning of Kiss



部屋に入ってドアが閉まった瞬間、
あたしの身体はシンに包まれていて。

くるりと振り向かされたと思えば、唇を奪われた。

さっきみたいな、優しい触れるキスじゃない。

深く重なるキスが、あたしの身体を溶かしていく。

きゅっとシンの背中に抱きつくと、
身体が浮いた。


「ちょっ…シン?!」


お姫様抱っこで連れて行かれたのは、ベッドルーム。

ふわりとベッドに下ろされて、
スーツの上着を脱いだシンに心臓が高鳴る。

跪くようにしてあたしのヒールを脱がせてくれるシン。


「…今日、ずっと思ってた」

「へ?」

「おまえ、綺麗すぎ」

「…!」



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