Meaning of Kiss
そっと足に手を添えてヒールを脱がせた蓮人は、
躊躇いも無く私の足の甲に口付けて。
「…南十字 椿を、傷付けるのよ。
生きていたくなくなる位に…
私と同じ目…いえ、それ以上に辛い目に遭わせるの!」
「仰せのままに」
「あの家を滅茶苦茶にしてやるわ…!!」
低い声で、唸る様に、鋭く、
其処には居ないあの女を睨み付ける様な私とは対照的に、
蓮人は薄い笑みを浮かべている。
「全て、貴女の思うままに。
僕に全て、お任せください。麗羅様」
「…さすがよ、蓮人。私の奴隷」