キミの風を感じて

部活のこと、クラスのこと、家のこと
いろんな話をする。


話題もリアクションも乏しい俺だけど、話につまればはすぐに立木さんが何とかしてくれる。


クルクルッて、いろんな話題が飛び出してくるんだ。




『ねぇ、加島くんはいつもどんなカッコで寝てるの?』


『カッコ?』


『うん。あお向けとか、横向きとか』


『それ聞いてどうすんの? 占いか何か?』


『ううん。別に。想像するだけだよ』


おかしそうに笑う。




『う~ん。横向き、が多いかな』


俺がそう答えると、『可愛い!』ってまた笑った。




『立木さんは?』


『えっと……、わたしも横かな? あのね、片足を引きあげて走ってるみたいなカッコで寝ると気持ちいいんだよ』


『へぇ』


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