災厄の魔女
悪戯に微笑む彼から目をそらす学生達。
彼等は望んでいないのだ。
彼のギルドに入る事を。
その理由の1つはギルドのクラスが低すぎる点。
クラスはA~Dまであり、Aは最も強く、Dは反対に再弱と言った形で成り立っている。
やはり誰もが上のギルドに憧れる。
ほぼ全員がAクラスのギルドに入る事を希望しているのだ。
「ハハッ、そんな事しないよ。て言うかできないし。だって俺知らないもん。寝てたから、誰が優秀で誰が未来ある子なのか全くもって検討もつきません」
腰に手を添え堂々と言いのける彼。
胸を張って言う事か。
つっこまみはしなかったが、額にあるアイマスクを見た時から感づいてはさ。
絶対今まで寝てただろって。
そして皆同様に思う。
このギルドには入りたく無いと。
こんなふざけた男の下で働きたくなど無いと。