闇夜に真紅の薔薇の咲く
†第1章†
穏やかな朝である。
カーテンの隙間から朝日が入り込み、小鳥の楽しげなさえずりが和やかだ。
そんな穏やかな朝に、少女はがばりとベッドから起きあがった。
「――っ!!」
酷く呼吸が苦しい。
乱れた呼吸を何とか整えて、汗で額に張り付いた前髪を鬱陶しげに払いのける。
布団を握りしめる手が小刻みに震えた。
とても恐ろしい夢を見た。
何故だか自分は“姫君”で、白い腕に追い回されて……。
身体がすごくだるい。妙に現実感のあるその夢に少女はぐったりと前のめりの倒れる。
部屋着が身体に張り付いて酷く気分が悪い。
これは制服に着替える前にお風呂だな、と虚ろにそんなことを考えながら少女はベッドから出て風呂場へと向かう。
シャワーで軽く汗を流し、未だ真新しい制服に袖を通すと時計を見上げてため息をついた。
現在、午前六時半。
カーテンの隙間から朝日が入り込み、小鳥の楽しげなさえずりが和やかだ。
そんな穏やかな朝に、少女はがばりとベッドから起きあがった。
「――っ!!」
酷く呼吸が苦しい。
乱れた呼吸を何とか整えて、汗で額に張り付いた前髪を鬱陶しげに払いのける。
布団を握りしめる手が小刻みに震えた。
とても恐ろしい夢を見た。
何故だか自分は“姫君”で、白い腕に追い回されて……。
身体がすごくだるい。妙に現実感のあるその夢に少女はぐったりと前のめりの倒れる。
部屋着が身体に張り付いて酷く気分が悪い。
これは制服に着替える前にお風呂だな、と虚ろにそんなことを考えながら少女はベッドから出て風呂場へと向かう。
シャワーで軽く汗を流し、未だ真新しい制服に袖を通すと時計を見上げてため息をついた。
現在、午前六時半。