キミのとなり


家に到着。

「あかん。ここからの道わからへん。ホッシー、案内してくれへん??」

はぁ!?
エミに道を案内してくれだと!?


「絶対やだ」

「そんなかたいこと言わんといてーや。俺、帰れへんくなる〜」


くどすぎ。
我慢の限界。

「そんな心配なら、俺が案内してやるよ」

そう俺は言った。


よく言った俺!!


すると、佐倉遠馬はフッと笑って言った。

「しゃあーないな〜。俺、男に道を案内される趣味はあらへんけど、ホッシーが案内してくれへんのならしゃーないか」


そして、佐倉遠馬は俺の前を歩き出した。

道、わかんねぇのに何で案内人の俺の前を歩くんだし。


俺はエミにガッツポーズをして、佐倉遠馬のあとに続いた。


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