キミのとなり


「…晴、お前「ね、ねぇ。か、帰り家までおくってってな」

俺が何を言おうとしたかを察したらしく言葉を遮られた。

「おい。人の話しきけや」

「な、なに?ど、どーしたん?」


動揺しすぎでしょ。
さすがに笑えてくるわ。
でも
我慢しなあかんな。


「お前、金目当てで俺と付き合っとるん?」

「な、なにいってんの!?い、意味わかんない!」


噛みすぎやで 笑


「そーユーの困るんよ。俺継ぐ気あらへんし、そんなに金ほしいんならバイトすれば?」

「で、でも、別れへんよね?」

「はぁ?別れるに決まっとるやろ。金目当ての女とかいらねぇんだよ。俺の前からうせろ」


ほんま うぜぇ。
俺の前から消えてほしいわ。


すると、晴は泣きはじめた。


「ひ、ひどいよ、遠馬…。ウチは金目当てなんじゃないんよ?ウチはホンマに遠馬が好「うせろって言ったの聞こえへんかった?」


うそ泣きなのはわかってんねん。

そして一瞬だけ晴に睨まれて、晴は屋上から出ていった。



この時、俺は決めたんや。

もう、恋はしないって。



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