キミのとなり
海 *笑夏 side*
「あぢぃー…」
夏休みに入りました。
近頃、バスケ部合宿があります。
その前に、バスケ部のメンバーで思い出作りです。
それは海です!!
私、初めてなんだ!
子供だけで遠くでお泊まり。
まぁ、秀樹君の別荘なんだけど…
その隣にはきれいな海!
もちろん、県外です。
「秀樹君の家金持ちだね〜」思わず口に出してしまった。
「そんなことあらへんでー。ほめんといて、照れるわ。」
秀樹君の返事にみんなが笑う。
私たちは、深夜から秀樹君の家の車に乗っていて、つい眠ってしまった。
「みんな、着いたでー。起きてーや」
秀樹君に起こされて目を開けた。
私はヒロの肩の上に眠っていて、ビックリした。
そのおかげで
「おわっ!!」
とへんな声が出てしまった。
他のみんなは私の声で起きたらしい。
車から降りて、秀樹君の別荘に向かった。
顔、真っ赤だろうな…
起きたばかりなのか、少し足取りが重たい。
「着いたで、ここや」
…ヤバ。
あかん。
でかすぎるでしょ!?
てか何階建て!?
家のなかに案内されて扉に向かった。
ドア でか!!
中に入ると…
ひろ!!!
「ははっ、すごいね…」
苦笑いしかできなかった。