キミのとなり
友達
そして入学式も無事に終わり、また教室で先生の話し。
今日は入学式だけだから、半日で終わる。
「じゃあ、みんな気をつけて帰るように」
「「「はーい」」」
先生の言葉にみんなが応える。
「エミ、帰ろうぜ。」
「うん!」
身支度をして私とヒロは教室をあとにした。
そして、また桜が満開の道を私たちはとことこ歩いていた。
「あっ、そういえば、さっきはありがとうね」
「え?なにが?」
「入場のとき」
「あ?…あぁ、お前が上がり症だから緊張してるかなって思って…」
ヒロはなんのことかわかっていない顔をしていたが、途中で思いだしたかのようで、顔をピンク色に染めた。
「なんで私が上がり症って知ってるの?私でも知らなかったのに」
「……約3年間も一緒にいるんだから知ってるにきまってんだろ…」
ヒロは私の問いに答え、ピンク色に染めた頬を赤に染めた。