キミのとなり
「おーい。エミ、聞いてる?」
次の日学校でのこと。
今日から授業が始まるらしい。
「あ、ごめん。ヒロ、どうしたの?」
「だーかーら、エミは部活何に入るか決まってる?」
ヒロは私の机の上で座りながら聞いてきた。
「部活…かぁ。まだ決まってないや!ヒロは?」
「……一応、俺はバスケ部かな?経験者だし!」
ヒロは自信満々でそう答えた。
「何言ってんのっ。私に1対1で勝ったことないくせに」
「そ、それは、手加減してやってんだよ!」
私たちは他愛ない話をして盛り上がった。
私はこの時間が一番好きだった。
そして、チャイムがなり立っていた生徒も一斉に座る。
ヒロも私の席から離れ自分の席に座る。
そして、これからとてもだるい授業が始まる。