キミのとなり
放課後。
今日は男バスと女バスは休み。
だから、すぐに帰れた。
ヒロを避けているから帰りは1人。
昨日のことがあったから
できれば1人で帰りたくなかったんだけど、ヒロがいないからしょうがない。
私はビクビクしながら
帰っていった。
すると、後ろから視線を感じた。
まただ…!
だけどやっぱり、後ろには誰もいない。
誰!?私の後ろに誰かいるの!?
怖いよ…!!
避けなければよかった…。面と向かって、ヒロに「なんで助けてくれなかったの?」って言えばよかった。
そうすれば、怖い思いをしなくてすんだのに…。
そして、遠くから歩いてくる足音が聞こえた。
これはヒロじゃない…。
昨日から私をストーカーしていた人だ…!!
私は怖くてその場に座り込んだ。
目を固く閉じて。
心中で
ヒロ!!と叫んだ。