キミのとなり


向かった先は、カラオケ店だった。

個室に向かう途中に思ったこと…
こんな恥ずかしい服装で入りなくない。
こんな、フリフリなワンピース、私には合わないよ…
その次に、カラオケには行きたくなかった。
私、音痴なのに…

そんなことを思いながらも、カラオケの個室に入った。


たちまち顔が熱くなるのがわかる。

すでに、男子たちは歌を歌っていた。

男子の視線が私にあつまる。

歌っていた秀樹君でさえ、歌を歌うのをやめて、こっちを見ている。


恥ずかしいよ…


「エミちゃん、かわええわ」
「うん、笑夏ちゃんはいつもボーイッシュって感じだから。似合ってるよ」


秀樹君と海星君に言われ、ますます顔が熱くなる。


でも、ヒロは何も言ってくれなくて、目があった瞬間そらされてしまった。



なんか言ってくれてもいいじゃん…






< 46 / 118 >

この作品をシェア

pagetop