キミのとなり
向かった先は、カラオケ店だった。
個室に向かう途中に思ったこと…
こんな恥ずかしい服装で入りなくない。
こんな、フリフリなワンピース、私には合わないよ…
その次に、カラオケには行きたくなかった。
私、音痴なのに…
そんなことを思いながらも、カラオケの個室に入った。
たちまち顔が熱くなるのがわかる。
すでに、男子たちは歌を歌っていた。
男子の視線が私にあつまる。
歌っていた秀樹君でさえ、歌を歌うのをやめて、こっちを見ている。
恥ずかしいよ…
「エミちゃん、かわええわ」
「うん、笑夏ちゃんはいつもボーイッシュって感じだから。似合ってるよ」
秀樹君と海星君に言われ、ますます顔が熱くなる。
でも、ヒロは何も言ってくれなくて、目があった瞬間そらされてしまった。
なんか言ってくれてもいいじゃん…