キミのとなり
玄関出た瞬間、ちょうどエミも家から出てきた。
「あ、ヒロ…。おはよう」
「…おぅ」
好きな人の話の時以来、エミとは気まずくなっていた。
そして、なんの会話もなく、集合場所についた。
そこには、峰原と本田だけの姿があった。
そして、エミは、3人と何か小さい声で話している。
するといきなり
「近堂君!!海星君たちが来たら、先いっててって言っといて!!」
「わ、わかった」
そして、2人はエミを連れてどこかに行ってしまった。
それから数分後、海星たちが来た。
「あれ?女バスは?」
「先いっててだとさ」
「ふーん」
俺たちは言われた通りに先に向かった。
向かった先は、カラオケ店。
マジかよ…。
音痴なんだけど…
個室に入って女子が来るまで歌っていた。
俺が歌い終わったとたん、「…ククク…廣満、お前歌、下手やなぁ。初めてやねん、こんな音痴の歌声聞いたん」
と秀樹にバカにされた。
「どーせ、俺は音痴ですよ」
「怒んなって。良い意味での音痴やで?……ククク…。ぢゃあ、次は俺が歌うわ」