キミのとなり
海星たちとはぐれた理由はわかってる。
約1週間前…
「…あっつ〜…こんなに暑いんじゃあ、勉強する気になれねぇよ」
俺は家で扇風機にあたりながら独り言を言っていた。
そして、宿題に手をつけようとしたとき…
電話がなった。
着信は 秀樹からだった。
またこいつかよ。
と思いながらも電話に出た。
「もしもし?秀樹?」
「おぉ。久しぶりやな。」
「久しぶり〜」
「また、頼みごとあるんやけど…」
「なに?」
「今週末の夏祭り、一緒にいかへんか?バスケ部のメンツでいくんや。確か、美羽ちゃんたちがエミちゃんを誘うゆーてたねん」
エミはいくのかな?
今年は2人で行かないのかな?
「もしかして、2人で行く約束してるん?そんなこともあろうかと、作戦たててあるんや」
作戦…?
なんのことだろう。
秀樹のことだから
くだらないことなんだろうけど。