キミのとなり


「作戦ちゅーうのは、途中でわざとはぐれるんや」

「は?」

「だから、3つにわかれるってこと!海星と亜美、俺と美羽、お前とエミちゃんでわかれるんや」


変なことかんがえるな〜。
「わかったよ」

俺はそう言って電話を切った。


それで、今に至る。

きっと今頃海星と秀樹はラブラブしてんだろうな。

しばらく歩いていると放送がながれた。

[もうすぐ花火大会が始まります]

もう、花火大会が始まる。
「ヒロ、この場所で花火見ようよ」

「…え?あ、うん」


その場所は人が少なく、ベンチがポツンと建っているだけ。


俺たちがベンチに座ったとたん[これから花火大会が始まります。皆さんお楽しみください]と放送がながれた。






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