キミのとなり


音楽がながれたと同時に花火が上がった。

そして、パアーン!!と音がなり花火が咲いた。


「すごーい…」
とエミは呟いた。

俺は花火よりもエミが綺麗で愛しくてしょうがなかった。

それから何分たっただろう。空は煙に包まれ俺の肩にはエミがもたれ掛かっている。


エミ…
どうやったら俺にふりむいてくれる?


そう思った瞬間、エミが寝言を言った。

一回目はよく聞こえなかったが、二回目はよく聞こえた。

エミは確かに
「ヒロ…」
と言った。

もう我慢できない。
俺はエミをギュッと抱き締めた。







< 58 / 118 >

この作品をシェア

pagetop