キミのとなり
音楽がながれたと同時に花火が上がった。
そして、パアーン!!と音がなり花火が咲いた。
「すごーい…」
とエミは呟いた。
俺は花火よりもエミが綺麗で愛しくてしょうがなかった。
それから何分たっただろう。空は煙に包まれ俺の肩にはエミがもたれ掛かっている。
エミ…
どうやったら俺にふりむいてくれる?
そう思った瞬間、エミが寝言を言った。
一回目はよく聞こえなかったが、二回目はよく聞こえた。
エミは確かに
「ヒロ…」
と言った。
もう我慢できない。
俺はエミをギュッと抱き締めた。