キミのとなり
「へへん。私には勝てないよーだ」
「ちくしょー!」
今、一対一をしていたところ。
ヒロは私に一対一で勝ったことがない。
すると、気づかないうちに日は沈んでいた。
「そろそろ、イルミだな。エミ、行こうぜ」
「うん、まって」
体育館を出て急いで町に向かった。
「おじちゃんありがとう。バイバイ」
「…バイバイ!……あの二人も恋人かぁ。わしもおばあさんとイルミネーションでも見に行くか」
町に着くと、人は大勢いた。
「なんだ、この人数!ハンパねぇ」
ヤバい。人混みにながれそう。
あ…、ヒロが先いっちゃう。
急がないと
「ひ、ヒロ!!待って!!」
しかしヒロには聞こえない。
すると、誰かの手がお尻にあたった。
ゾクッ
偶然だよね…?
だが、その手はお尻から離れない。
私もその場から動けない。
「ヒロ!!!!」
「おい、じじぃ。なにさわってんの?きたねぇ手でエミに触んなクソじじぃ」
お尻から手の感触が無くなりおじさんは何処かにいってしまった。
「あ、ありがとう…ヒロ…」