キミのとなり
転校生
それから普通に学校は始まった。
朝のHRで先生が
「明日、この教室に転校生が入ってくる」
といった。
新学期早々、転校生!?
すると、男子が
「女子!?」
「女、女??」
「残念だが、男子だ。大阪から来たそうだ」
「えぇー男子かょ〜」
男子はガッカリしたように言った。
だけど、秀樹君は違った。
「え!?大阪から?!やったっ、俺にも仲間ができるんや!」
と騒いでいた。
私たちは、秀樹君をみて笑った。
放課後。
相変わらず部活には、何人かの生徒がいる。
男子のね。
夏になれば、三年生の先輩も部活を引退。
はれて私は、バスケ部のキャプテンとなる。
そう、私はキャプテンに選ばれたのだ。
そう考えるだけで顔がニヤける。
部活が終わって帰り道。
「秀樹のやつ、喜んでたな」
「そうだね」
「その転校生、バスケやってたんだってさ。男バスに入部するんだと。俺も負けてらんねぇな」
珍しく、ヒロは目を輝かせていた。
男バスも賑やかになるなぁ