キミのとなり
「ここが、理科室…こっちが準備室…」
「ふ〜ん。もう覚えた!ホッシーちょっと来て」
な、なに!?
私は佐倉遠馬に手を引っ張られる。
着いたのは屋上。
「わぁ…初めて屋上来たかも」
「ホッシー…」
佐倉遠馬は私の顔に自分の顔を近づけた。
「な…なに?」
我慢できない。
ゴッ
「………っうっ!」
私は佐倉遠馬の腹を殴った。
「さっきから、なに?話しかけてきたり、顔近づけたり。なにか企んでるの?」
私の発言に佐倉遠馬は笑った。
「っはは。企んでるって、探偵やないんやから」
「ふざけんな」
「うぉ、怖ぇ。睨むなって、可愛い顔が台無やで?」
「もう一回殴ってほしいの?」