Shooting Star ~私だけの綺羅~
Shooting Star~私だけの綺羅~
私、畑中琴音は結婚を期に大好きなアイドルグループShooting Star(流れ星)から卒業する事を決め、ライブに行った。
だけど、気持ちは簡単に切り替わらない。
名残惜しくて、私は誰も居なくなった会場から帰れずにいた。
「アレッ?何してるの?」
不意に人の声がし慌てて振り返ると、Shooting Starの綺羅が立っていた。
「君、名前は?」
「琴音…です」
「琴音、元気ないけどライブつまんなかった?」
「ううん、そんな事ない!凄く感動した!!」
「じゃぁどうして元気が無いの?」
切なそうな綺羅に見付められ、私は婚約者がライブや追っ掛けが嫌いな事を話した。
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