Shooting Star ~私だけの綺羅~
ある日、TVのニュースに綺羅が映った。
だけど其れは、私を悲しみへと突き落とす残酷なニュース。
"綺羅 熱愛報道 結婚秒読みか!?"
カメラに向かって否定する綺羅を見付めながら、私はただ泣くしか無かった。
此でハッキリ分かった。
綺羅にとって、私はファンの1人に過ぎないと…。
淡い夢を見せて貰ったと思って、今までの事は忘れよう。
自分の想いを封印し、結婚式当日を迎えた。
控え室でドレスに着替えていると、勢い良くドアが開き血相を変えた綺羅が入って来る。