Shooting Star ~私だけの綺羅~
「間に合って良かった…」
ほんの一瞬私を抱き締めると、綺羅は手を取って走り出した。
そして車に乗り込むと、何も告げず発進する。
着いた先はファンの声で溢れるライブ会場。
今日はライブ日だったんだ!?
まだ脳内処理が済んでない私を会場に残し、綺羅はステージに上がった。
「伝えたい事がある!琴音、ずっと俺の傍に居て下さい!」
綺羅は頭を下げた後ステージを降り、私に向かって真っ直ぐ歩いて来る。
「琴音、返事を聞かせて?」
「…ん…うん…」
何度も頷いて答えると綺羅は私を抱き締め、初めて口付けをしてくれた。
END