bitter chocolate love.

「どうしてあんなところにいたの?」

優しく声をかけてくれたあなた。

「友達とはぐれちゃって…」

ふわふわとあたしの顔をかすめ髪。

「そっか。じゃあ俺、君を見つけてよかった」

あたしのほうをむいて、にこっと笑うあなた。

その笑顔に、体中があつくなった。

「どこまでつれていけばいいかな?」

「え…、えっと…大通りまででいいです…」

「歩けるの?」

「たぶん…」

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